大覚寺・上組の地蔵と謎の自然石

瀬戸川堤防上で祀られる新旧2体の地蔵と仏像に見えないこともない謎の自然石

大覚寺・上組の地蔵と謎の自然石

大覚寺・上組の地蔵と謎の自然石

大覚寺・上組の地蔵と謎の自然石、地蔵座像

地蔵座像

大覚寺・上組の地蔵と謎の自然石、地蔵立像と自然石

地蔵立像と自然石

大覚寺・上組の地蔵と謎の自然石、周辺

瀬戸川堤防上

解説

地蔵坐像は、損傷が激しく、欠損した頭部のかわりに石が据えられています。台石に「明治六年、[二?]月、世話人、[?]右エ門、[?]内安全」と彫られています。『焼津市史』によると「明治六年、六月」らしいのですが、私の目には「二月」に見えました。もしかしたら損傷が進んで字が削れてしまったのかもしれません。

地蔵立像は、光背右に「上組安全、紀元二千六百年、上組」、光背左に「昭和十五年八月再建之」と彫られています。「再建」というのは、隣に並ぶ明治6年の地蔵座像を再建したものということでしょうか。

自然石は、でこぼこのある川原石のようなものが立ててあります。そこはかとなく観音像などに見えないこともない形をしていますが、おそらく自然の造詣と思われます。銘などはなく、これがなんなのかはまったく不明です。しかし、わざわざ木製の台座を作ってまで立てているのだから、大切に扱われていることは間違いありません。

参考文献