焼津港近くの馬頭観音像と文字碑
馬頭観世音像 |
観音像の銘文 |
周辺 |
1ヶ所に3体の石仏が並んでいて、向かって右から馬頭観音像、馬頭観世音菩薩と彫られた石碑、牛頭観音像となっています。石仏の背後には瀬戸川の堤防、焼津港もすぐ近くという立地です。
馬頭観音像には、光背の向かって右側に「馬頭観世音」、左側に「大正十四年七月、施主松永??建」とあります。碑の方は正面から見える範囲には施主などは書いてありませんでした。裏は未確認です。
一緒に並んでいる牛頭観音(大正10年建立)が牛の供養のために建てられたものなので、この馬頭観音も馬の供養のためのものではないかと推測します。かつてこの付近にあった弁天公園では大正10年(1921年)ごろから昭和4年(1929年)ごろまで競馬が催されていたのですが、それと関係があるものでしょうか。
あるいは、日本海側では海難除けの馬頭観音があるということです。また、瀬戸川対岸を少し上流にさかのぼった岡当目地区には川除けの馬頭観音があります。前述したように立地としては海からも川からも近く、海難除け・川除けのどちらもありえるかもしれないわけですが、どんなものでしょう。
最終更新:2014年1月19日 ページ作成:2014年1月19日