志太の石碑・石仏めぐり

高柳・仁平の西国川中島八兵衛

そばにあったはずの秋葉山常夜灯がなくなっていたよ

西国川中島八兵衛

高柳・仁平の西国川中島八兵衛

西国川中島八兵衛、裏

裏面

西国川中島八兵衛、庚申塔

常夜灯は松の木の隣にあった

西国川中島八兵衛、周辺

場所は新幹線の近く

碑の内容

西国 川中島八兵衛
平成十一年八月建之

解説

『ふるさと高柳』などによると、ここには仁平地区で祀る秋葉山の常夜灯があったはずなのですが、私が訪問した時にはなくなっていました[1]。常夜灯があった敷地の脇に、八兵衛さんと昭和11年建立の庚申塔が残されています。

仁平の八兵衛碑は平成11年建立、建立時期が確認できた碑の中ではもっとも新しいものです。『ふるさと高柳』によれば、以前は明治11年(1878年)8月建立の「紀伊国 川中島 小長谷八兵衛碑」と銘を刻む碑がありました[2]

「川中島八兵衛の研究」によれば、旧碑は元は黒石川支流の小川脇に安置してあったものを、昭和30年代の土地改良事業のさいに現在地へと移したとのこと。例祭は毎年8月15日に碑を仁平公会堂に運んで行っていたというのですが、現在の碑は固定されていて移動させるのは難しそうです。

脚注

  1. Googleマップのストリートビューで在りし日の姿を確認できる。
  2. 資料によって建立時期が異なって記録されている。「川中島八兵衛の研究」によれば、建立は明治12年(1879年)11月、銘に「碑」の字はなく「村内安全」とあったとのこと。

参考文献

  • 杉本春雄『ふるさと高柳』2009年、p.151
  • 高洲地区郷土の歴史愛好会「川中島八兵衛の研究」1994年、p.3 (6)(高洲公民館蔵『郷土の歴史愛好会(1)』収録)