- 建立時期:1903年(明治36年)12月
- 建立者:落合講中
- 所在地:静岡県島田市落合494の南、大津谷川・堂前橋の南西たもとにあるお堂の前【地図】
- 最終確認日:2014年4月26日
碑の内容
- 表
- 紀伊國川中嶋 小長谷八兵衛之墓
解説
とても立派な石で作られた八兵衛碑です。
敷地入口に、八兵衛の説明を記した「紀伊国川中島小長谷八兵衛について」という看板が設置されています。資料を参考に書かれた文章のようで、参考文献に焼津市立大富小学校のホームページ[1]と、高洲地区郷土の歴史愛好会「川中島八兵衛の研究」があげられています。この、「川中島八兵衛の研究」のほうが、図書館などで探しましたが見つかりません。なにかご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください → 【連絡先】。
『民俗大井川』に、島田市落合のものだという八兵衛御詠歌の歌詞が部分的に記録されており、それによれば落合では御詠歌で「かわなかじまの、なばやさん」と唱えていたとのこと[2]。これはおそらく、ここの八兵衛の供養で唱えていたものと思われます。「なばやさん」とは、八兵衛の愛称かなにかでしょうか。
なお、八兵衛碑の背後にあるお堂の中には、二体の頭部が失われた石仏と、厨子が一つ納められています。厨子の中にはお札のようなものが見えました。かたわらの大津谷川にかかる堂前橋の名はこのお堂を由来とするものと思われるのですが、現地にはお堂の名前を知る手がかりになるようなものは見つかりませんでした。
脚注
- 焼津市立大富小学校:大富の歴史・史跡等 > 伝説 2
- 長谷川一孝「川中嶋八兵衛」『民俗大井川』第1号、大井川民俗の会、1973年、p.35
- 最終更新:2015年6月21日 公開:2015年6月21日