岡当目に3体あるという川除馬頭観音のうち朝比奈川沿いの1体
馬頭観音像 |
奥は朝比奈川堤防 |
瀬戸川・朝比奈川合流点付近の、朝比奈川左岸の堤防下に建っています。
光背に「昭和六年三月、矢部」とあります。観音の頭上の突起がなにか判別がつかないのですが、『焼津市史』によればこの像は馬頭観音とのことなので、馬の形をしていたのでしょう。
同じく『焼津市史』によると、この馬頭観音は川除さん・川除地蔵さんなどと呼ばれていたそうで、水害除けの祈願が込められていたようです。岡当目にはこの馬頭観音のほかに2体、川除馬頭観音があるということです。
『焼津市史』では、この馬頭観音の所在地が現在地より下流の瀬戸川入江橋付近【地図】となっています。現在の入江橋よりやや下流にかつて落合橋という橋が架かっていて、そこから高草山麓へのびる道沿いに川除馬頭観音が3体ともあったのだそうです。ということは、元は瀬戸川の川除馬頭観音だったわけです。
2013年末に『焼津市史』掲載の場所(旧地?)付近を訪れたところ、街並みにまだ新しい雰囲気を感じました。家の建て替えや道路工事に際して像が移されたという可能性はありそうです。しかし、馬頭観音自体は最近移されたもののようには見えませんでした。『焼津市史』の発行は2007年で、それから6年は経っていたわけですが、どんなものでしょう。
最終更新:2014年1月12日 ページ作成:2014年1月12日