赤い川除馬頭観音

岡当目に3体あるという川除馬頭観音のうちもっとも川から離れた1体

赤い川除馬頭観音

赤い川除馬頭観音

赤い川除馬頭観音、堂内

表面が赤い馬頭観音

赤い川除馬頭観音、周辺

周辺

解説

光背に「嘉永七年、寅七月」とあります。像の表面は赤錆色で、削れて内側が見えているところでは灰色となっています。

『焼津市史』によると、この馬頭観音は川除さん・川除地蔵さんなどと呼ばれていたそうで、水害除けの祈願が込められていたようです。岡当目にはこのほかに2体の川除馬頭観音があり、3体とも古くからの瀬戸川渡河地点と高草山麓をつないでいた道沿いに建っていたということです。

この赤い馬頭観音は3体のうち最古のもので、もっとも川から離れた位置にあります。他2体と比べると、川除にしては川が遠いなという印象を受けました。道と集落を守ってもらいたいということで、あえて川沿いではなく集落の中に置いたのでしょうか。もっとも昔からこの場所に置かれていたという保証はないわけですが。

関連項目
岡当目の川除馬頭観音:入江橋の川除馬頭観音朝比奈川の川除馬頭観音
参考文献
焼津市史編さん委員会編『焼津市史』民俗編、2007年

最終更新:2014年1月12日 ページ作成:2014年1月12日