大覚寺の瀬戸川右岸堤防上で破損した頭部を補修して祀られている地蔵立像2体
周辺 |
両方とも顔はない |
よく似た姿の地蔵立像が2体、おそらく新旧の像が並べて安置されているものと思われます。どちらも頭部が破損しており、セメントのようなものを盛って補ってあります。新しい方の地蔵は肩から下はよく残っており、右手に錫杖、左手に宝珠を持っています。古い地蔵は風化が進みどんな姿をしていたのかはっきりとはわからなくなっていますが、右手には錫杖を持っていたようです。
ところで、この地蔵は、『焼津市史』下巻 pp.118-119 表I-4「瀬戸川沿岸の神仏一覧」の15番だと思うのですが、同ページ掲載の地図(図I-17)では現在実際に地蔵が安置されている場所より少し上流の笑子橋近く(下流側)にあったと記載されています。同地図上の現在地付近には、17番「大村新田の川除地蔵」が記載されています。同書発行後(2007年以降)に移動したとも考えられますが、2009年に訪れた際には最近新たに移されたもののようには見えませんでした。17番の記載位置も疑わしく思われるところがあり、個人的には図の記載位置を間違えた可能性が高そうだと考えています。