×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

志太の石碑・石仏めぐり

明治39年の御詠歌写本

島田町大津小路の女性が所有していた、明治39年につくられた御詠歌の写本。「道元尊御歌」や「紀伊国川中島八兵衛御歌」などが収められています。

川中島八兵衛の御詠歌(おしょうや)の歌詞を書写した冊子を入手しました。

和紙に墨で筆書きしたものをこよりで袋綴じにした冊子で、本文は18丁。収められているのは「道元尊御歌」20番と「紀伊国川中島八兵衛御歌」8番、それに加えて「南無大悲道元尊」から始まる真言のようなものがあります。

表紙の書きつけによれば、明治39年(1906年)11月に写したもので、島田町大津小路の新井まちという方の所有物だったとのこと。いわゆる念仏講のような集まりに参加していた女性が所持していたものと推測されます。楽譜のようにこの冊子を見ながら御詠歌を唱えたのでしょう。ただし、この冊子には節回しなどに関する記述はありません。

このページでは、冊子の中から「紀伊国川中島八兵衛御歌」の部分を紹介します。写真の下に内容を文字起こししたものを添えました。文字起こしでは旧字を新字に改め、字下げや傍線などは省略しました。[角括弧]内は筆者注です。また、もしかしたら読み間違えている部分があるかもしれません。お気づきの点がありましたらメールフォームにてご連絡ください。

表紙

明治三十九年十一月日写
仏教伝来国師
道元尊御歌
並に
紀伊国
川中島八兵衛御歌
静岡県駿河国島田町大津小路
新井まち所有

道元尊御歌20番、川中島八兵衛御歌1番

[道元尊御歌]
二十ばん
ひとしれず
めでしこころは
よのなかの
ただやまかつの
あきのゆふぐれ

川中島八兵衛
一ばん
きのくにの
かわなかじまの
はちべさん
ここまつりて
おがむひとびと

川中島八兵衛御歌2番、3番

二ばん
やまがやつ
たにがここのつ
みわひとつ
わがゆくすえわ
ひいらぎのさと

三ばん
みなひとの
あしきやまいを
すくわんと
ちかひのふねに
のるぞ
うれしき

川中島八兵衛御歌4番、5番

四ばん
きのくには
とうきわたり
ときこわたり
いのればちかい
おめぐみも
あり

五ばん
ありがたや
かはなかじまの
おばやさん
みなおめぐみに
すくはぬわなし

川中島八兵衛御歌6番、7番

六ばん
ゆききする
ひともやすめる
おがむべし
たれへだてなく
すくわぬは
なし

七ばん
おこたらず
みなまつりける
しるしには
たむけのはなは
ただいるときは
なし

川中島八兵衛御歌8番

八ばん
うちよりて
とのうるのりの
こえきけば
あわれみもまだ
とふとかり
けり

・((おわり))・

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス