東益津旧地名標

東益津旧地名標とは

焼津市の北部、東益津地区の道路沿いに、白く塗った木の角柱に黒い文字で“旧地名”を記したものが見られます。昔その付近にあった小字などの地名を示す標柱で、由来などの説明が記されたものもあります。

旧地名標の多くは坂本に残っていて、銘によればこれらは坂本区が平成3年(1991年)に建てたものです。『さかもと今昔』によれば坂本地区の旧地名標は全21ヶ所に建てられたそうで、同書に標柱に記されたのとほぼ同じ説明が掲載されています。

坂本地区以外にも数本旧地名標を確認しています。こちらは旧地名のみを記し、建立者や説明などは記されていません。また柱の形状も坂本のものとは異なってます。坂本地区の旧地名標とは別の機会に建立されたことは確かなのですが、こちらの標柱に関連した情報はいまだ得られていません。設置されたのが数本とは思えず、未発見のものがまだありそうなのですが、そうだとしてもすでに撤去されてしまった可能性が高そうです。

標柱の建立から20年以上建った現在、多くが破損や塗装の薄れのために文字が読みづらくなっています。このまま風雨に晒され続ければ、今は読めている文字もいずれは見えなくなってしまいそうです。

参考文献
天野正義・笠原清・村松益男・山村昌生編『さかもと今昔』1994年

坂本地区旧地名標一覧

宇峠
  • 宇峠
  • 公開:2015年9月22日
五反堀 比丘尼田 札の辻
堂の腰 旧地名 小路海道 旧地名 馬場元
旧地名 惣社の腰 旧地名 神田
  • 神田
  • 公開:2014年4月12日
旧地名 五反田